【不定期更新】番外編②対戦に必要なモノ【小コラム集】
この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。
<注意>
この小コラム集は「ポケモン剣盾からポケモンバトルを始めた人」向けに紹介されており、超初心者向けの記事となっています。それ以前にすでにポケモンを始めている中級者~上級者の方々には適さない表現を含んでいる可能性があります。ご容赦ください。
前回に引き続き、ポケモン対戦への予備知識を蓄えておこう! という記事です。
前回は本当に「予備知識」についてを簡単に解説しましたが、この記事では「知識」だけではなく「対戦するうえで実際に必要なコト・モノ」を解説します。
これらのことを用意しないと、楽しくポケモン対戦するのが難しいかもしれません(レンタルパーティがあれば別です)
まずはストーリーをクリアしよう
図鑑を全て埋める必要はありませんが、全てのポケモン、全ての道具を使えるようにするために、やはりストーリークリアは必要です。ガチ対戦勢はストーリーのことをチュートリアルなんて言い方をするぐらいです。
通常であればザシアン(ザマゼンタ)を入手するまで。
追加DLCを持っている方は「鎧」であればダクマを進化させるまで、「冠」であればバドレックスを入手するまでは最低限やっておきたいところです。
ではストーリーをクリアすると、どういうことができるようになるのでしょうか。それを紹介します。
ジャッジ機能
当記事ではまだ詳しく解説しませんが、ポケモンにはそれぞれ1体ずつ能力値に微妙な差があり、全てのポケモンが同じ能力値というわけではありません。例えば野生のウールーを捕まえたとき、レベルは同じなのに能力値が微妙に違うなんて光景を見たことはないでしょうか?
その微妙な差の能力値について、普段はゲーム内部の数値でありプレイヤーが確認することはできないのですが、このジャッジ機能を解放するとある程度の能力値を見ることができるんです!
もらえるアイテムやポケモンが増える
マスターボールはもちろん、ホップの家でもらえるキョダイマックス個体のヒトカゲ、バトルタワーでもらえるタイプ:ヌル、トーナメント再挑戦でもらえる特別な道具など様々な特典があります。
トーナメント再挑戦は、周回することで金策にもなります。
エンジンシティで「てっていこうせん」を習得
鋼タイプのみが覚えられる高威力特殊技です。特殊鋼アタッカーを使う場合は採用すべきでしょう。
まるいおまもり
ポケモン育成する上で欠かせないのが卵孵化厳選ですが、キルクスタウンのホテルにいる「モリモト」というトレーナーに勝利すると、育て屋から卵ができやすくなる「まるいおまもり」というアイテムがもらえます。
バトルタワー
バトルタワーでトレーナーに勝利しバトルポイント(BP)を獲得すると、ここでしか手に入らない貴重な道具があります。命の珠や弱点保険など、対戦を左右するのに重要なものばかりですので、最低1個ずつは必ず入手しておきたいです。
その他にも様々な特典がありますが、対戦する上で有用な特典はこのぐらいでしょうか。
強いポケモンとは
前記事(番外編①)で私は、ポケモンには強い弱いという格差がある、と書きました。
ポケモン徹底攻略の「詳細検索」で、ページ下部にある「表示順とフィルター」のところの表示順を、とりあえず何も考えずに「種族値合計(高い順)」としてください(種族値って何? という疑問は、今は置いておいてください。今後の記事でゆっくり解説していきます)。
伝説・幻ポケモンは、ランクバトルのルールによっては入れられないことのほうが多いので、伝説と幻のチェックは外してもいいかもしれません。外した場合、こんな画面が出てきます(パソコンの場合)。
これらのポケモンは素の能力値がとても高く、覚える技も強いものばかりです。ぜひランクバトルの際は、これらのポケモンを入れて戦いましょう!
・・・・・・。
とはならないのがポケモンの難しいところなんです!
それはなぜか。
ポケモンというゲームは、勝敗を決する対戦要素の数が多すぎる(これをすれば勝てる、という必勝法のようなパターンはなく、様々な行動や状況を絡めていって、ようやく勝利をつかむことができる)ため、ただ能力値が高いポケモン=強いポケモンとはならないのです。
もちろん、上の画像に出したポケモンは決して「弱いポケモンではない」ということは言えます(ヨワシは置いといて)。
ですが、じゃあこの画像のポケモンを上から6体入れればポケモンバトルに勝てるのかというと、それはあり得ません。ポケモンには様々な「強さ」が存在するからです。
以下に、勝敗を決する対戦要素(ポケモンの強さ)にはどのような要素があるのか? を解説します。
タイプ相性の強さ
前記事で紹介したように、ポケモンにはタイプがあります。18種類ものタイプは、それぞれがじゃんけんのような有利不利があります。これは絶対に揺るがないポケモン界の確固たるルールです。このタイプ相性があるからこそ、様々なタイプを持つポケモンを入れなければいけません。
例えば「強い炎タイプのポケモン」はいるけれど「強い炎タイプのポケモンを6体入れる」となると話は違います。それは炎タイプのポケモンばかり入れても水タイプや岩タイプのポケモンに勝てないからです。
パーティを組む上で、タイプ相性のバランスは真っ先に考えないといけません。
特性の強さ
マリルリの特性「ちからもち」は、自身の「こうげき」の数値を2倍にする特性です。マリルリ自体の能力値は低くても、このように特性でステータスを伸ばすポケモンもいます。
ステータスをあげる特性もあれば、相手のステータスを下げる特性もあったり、天候を操作したりフィールドを操作したりなど、色んな特性が存在します。
これはタイプ相性のようにじゃんけんのような有利不利があるわけではないですが、「どんな特性を持つか」によってポケモンの強さは大きく変わります。
ステータスの強さ
ポケモンのステータスは数値で示されていますよね。全てのポケモンが同じような数値というわけではなく、たとえばエースバーンは「こうげき」の能力値が高いですが、インテレオンは「とくこう」の能力値が高いです。これは全てのポケモンが生まれつき持っている固有の数値で、後から変更することはできません。
「こうげき」の数値ばかり高いポケモンでパーティを作ってしまうと、相手に「ぼうぎょ」の高いポケモンがいればそれらは封じられてしまいます。だから「とくこう」が高いポケモンも必要というわけですね。
このステータスですが、生まれつき持っているポケモンのステータスを変更することはできなくても、後から「ドーピングアイテム」と呼ばれるもので、限定的ながらも数値を向上させることができます。詳しくは次の項目「ドーピングアイテム」で説明します。
技の強さ
炎タイプの技ひとつとっても「だいもんじ」「かえんほうしゃ」「ねっぷう」といったように、威力や命中率、追加効果が違います。技スペースは4つありますが、それら全てを同じタイプの技にしてしまうと、やはり水タイプや岩タイプなどへ対抗することができなくなります。
色んなタイプの攻撃技を覚えさせたり、変化技を覚えさせたりと、ポケモンによってできることはかなり違います。数多ある技の中から、たった4つを選択して戦わなければいけません。どんな技を覚えさせるかというのは、ポケモンの強さに深く関わっていくでしょう。
持たせる道具の強さ
ポケモン1体につき道具を一つ持たせられます。技の威力を上げるアイテムもあれば、ステータスそのものを上昇させたり、回復したりと、様々な道具があります。
ランクバトルでは違うポケモンに同じ道具を持たせることはできないので、単純に最低6つの道具が必要となります。道具を持たせずに対戦するというのはあり得ません。
持たせる道具によっても戦い方は大きく変わります。攻めたいなら火力アップアイテムを、守りたいなら回復アイテムを持たせるなどの工夫が必要ですし、ポケモンと道具との相性の良さも考えなければいけません。相性の良い道具を持たせることで、ポケモンの強さもより引き出されるものです。
場の状態の強さ
ポケモン自体が強くなるわけではないけれど、ポケモンバトルには「場」と呼ばれる概念が存在し、それらがポケモンバトルに多彩な影響を与えます。いくつか紹介しましょう。
「天候」は、炎技の威力を上げる「ひざしがつよい」や、水技の威力を上げる「あめ」状態などがあります。
「フィールド」は、状態異常を受け付けなくなる「ミストフィールド」や、毎ターンHPを回復してくれる「グラスフィールド」などがあります。これらは浮いているポケモン(飛行タイプや浮遊特性)には影響がないことに注意です。
その他にも壁と呼ばれる、受けるダメージを少なくする「ひかりのかべ」や「リフレクター」、障害物を撒いてダメージを与える「ステルスロック」、素早さ関係を逆転する「トリックルーム」や、逆にもっと素早さを高める「おいかぜ」など、様々なシチュエーションが想定されます。
いかがだったでしょうか。
こう見てみると、ポケモンバトルって本当に奥が深く、覚えることや考えることが多すぎて涙出る・・・・・・。
これらの要素を大別すると「育て方」と「対戦環境」の二つにまとめることができます。
すなわちポケモンの強さとは「どういう風にポケモンを育てるか」と「どういう場(状況)でポケモンを戦わせるか」によって大きく変化します。
これらを複合的に組み合わせてはじめて「強いポケモン」が仕上がります。つまり、ただ単純に「強いポケモンって何?」と聞かれても、即答することはできないのです。強いポケモンとは、それは育て方次第であり、どう環境を整えるか次第で左右されるからです。
パーティに入れるポケモンが「強いポケモン」であるかどうかは、あなた次第というわけです!
ドーピングアイテム
一般的には「えいようドリンク」と呼ばれる種類のアイテムで、目には見えない内部ステータス「きそポイント」をあげるために使うものです。ゲーム内ではいくつ上がったか確認できないんですが、超初心者の方々はとにかく難しいこと抜きにして
・一つの能力値に対し最大26個使える
・一匹のポケモンに使えるのは最大50ちょっと
という認識で大丈夫です。
アイテム | 対応するステータス |
---|---|
マックスアップ | HP |
タウリン | こうげき |
ブロムヘキシン | ぼうぎょ |
リゾチウム | とくこう |
キトサン | とくぼう |
インドメタシン | すばやさ |
(ポケモンwikiより引用)
・シュートシティのポケモンセンターで10000円で購入
・バトルタワーでBP(バトルポイント)と交換
などで入手することができます。
このアイテムを使うことで、ポケモンのステータスが飛躍的に上昇しますので、使うか使わないかでは対戦のしやすさが大きく変わります。忘れることなく6体全てのポケモンに使いたいものです。
このアイテムの使い方ですが、ポケモンはどちらかといえば短所を抑えるより長所を伸ばした方が強くなることが多いので、基本的には「そのポケモンの最も高い能力値にそれぞれ26個ずつ使う」ようにすれば大きな間違いは起こりません。
例えばエースバーンなら「こうげき」と「すばやさ」に26個ずつ使いましょう。
ちなみに、それぞれに26個ずつ使ったあと、実はあと1個だけ使える枠があるので、それはHPなど他のステータスに使ってください。
技マシンと技レコード
技マシンは何回でも使えますが技レコードは1回使い切りの消費アイテムです。
技マシンはストーリーをクリアする上で道中に必ず落ちているので、攻略サイトを見ながらなるべく全部取得するようにしましょう!
技レコードの入手はちょっと面倒で難しいですが、技レコードのほうが技マシンより有用なものが多いです。1回しか使えないので、できれば複数個入手したいです。
目当ての技レコードだけを確実に入手できるのは、鎧の孤島のウッウロボです。ポケモン徹底攻略には、どのアイテムを入れればどのアイテムに変化するかというパターンが掲載されているので、技レコードや他の道具の参考にしましょう。
あとは基本的にレイドバトルの報酬か、ワイルドエリアに何人かいるワットショップで入手することになります。
ワットショップの技レコードは日替わりで入れ替わり、その内容もランダムなので、目当てのものが出る確率は低いです。ですが、一気にまとめて5個、10個と入手したいならワットショップはおすすめです。W(ワット)が余っているのなら、ワイルドエリアを散歩して探してみてください!
ポケモンの中には、技マシンや技レコードを使わないとまともな技を覚えないというのも少なからずいます。これらのアイテムを使えば対戦で戦える幅が格段に広がるので、ぜひ入手して技を覚えさせましょう!
ポケモンに持たせる道具
主に火力アップか耐久かその他の道具に大別できます。ポケモン一匹育てるにしても、持ち物によって技構成やドーピングアイテムの与え方など様々です。必ず被らせることはできないので、先に道具から決めて育成を始めてもいいかもしれません。
火力アップアイテム例:弱点保険、こだわりメガネ、命の珠など
耐久アイテム例:食べ残し、オボンの実、とつげきチョッキなど
どのポケモンにどのアイテムを使うかは本当に悩ましいところなので、道具を持たせるときは「そのポケモンにどんなことをさせたいか」を意識するのが大事です。
ダイマックス飴
最後にダイマックス飴ですが、これはレイドバトルで手に入れるしかありません。
与えるのを忘れやすいアイテムなので要注意です。全てのポケモンに例外なく10個ずつ与えてください。ダイマックス時のHPの量を左右するので、与えない理由がありません!
このポケモンは受けで使いたいからダイマックスする予定はないと思っていても、土壇場でどうしようもない状況の時に、受けポケモンがダイマックスして勝つこともあります。飴が余っていなければ攻めポケモン(アタッカー)から使っていくべきですが、飴が余っているならパーティ内の6匹全てに使ってください。
以上となります。最低限用意しないといけないアイテムなどはこれぐらいかと思います。
なお「まずは対戦できること」に焦点を当てているので、ここではメタモンや赤い糸などの孵化厳選に関わる要素は省略しています。それらは今後の記事でまとめる予定ですので、しばらくお待ちください。
さて、番外編は以上になります。今回はかなり長文でしたね、お疲れ様でした。
次の記事からいよいよ、PT構築をやってみようと思います。
ここまでのご閲読ありがとうございました