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ナナホシのポケモン構築メモ

【不定期更新】#19-そして実践へ【小コラム集】

この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。

目次はこちら

#18-構築編⑥持たせる道具や技を決める← ■ →#20-PT構築の完成

  前回の記事の最後には、最初に考察していたPTとは違う内容のものをお見せしました。

 ポケモン対戦は、トライアンドエラーがつきものです。最初に作ったPTがうまく運用できないなんてことは珍しくありません。

 でも、こうやって考察しているばかりでは、ポケモンは始まらないんです。

 まずは実践あるのみ、そのうえで試行錯誤を繰り返してPTの練度を高めていくのもポケモンバトルの醍醐味です。

 最後までどうぞお付き合いください。

 

 

 

 ひとまず考察段階では「レジエレキラティアスザシアンウルガモスブラッキーヌオー」という6体の積み構築が完成しました。

 そしてポケモンバトルデータベースを見て、どういうポケモンがランクバトルに多いのかも分かりましたね。

 では実際に潜ってみましょう!!

 

 

 

 

 

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 まずは8月1日、新シリーズが開幕した初日の夜、私はランクバトルに潜りました。

 初めてのルールで戦うポケモンバトルは新鮮でした。

 ちなみに私は今までのポケモンバトルで、レートでいうと1700程度ぐらいしかないくそ雑魚なので、本来は偉そうに考察記事なんか書ける分際ではないのですが……単にポケモンバトルが好きなので、そこは大目に見てやってください。

 

 

 

 ビギナー級からモンスターボール級に上がるまでは、そこまでの勝利数は必要としません。まずは肩慣らしです。

 

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  順調に、開始から約20分ほどでモンスターボール級に到達することができました。

 

 そこからしばらくプレイして、その日は合計1時間ほどで終了。

 次の日も1時間ほどポケモンをプレイし、スーパーボール級に到達することができました。

 

 

 

 

 そこからが地獄でした……。

 

 

 前々回の記事で流行の構築を知って、薄々感じてはいたのですが、やはりどう考えてもこれは

 

 ウーラオス(一撃)とバドレックス(黒馬)が重い

 

 まず、この2体のどちらかがいる時点で、基本選出の1体であるラティアスを選出することができません。

 無理やり出した試合もありましたが、そういう対戦は全て負けました。

 

 この記事の執筆を依頼された方からは、好きなポケモンラティアスと聞いていたので、なんとかラティアス入りの構築で勝利を収めたいと思い、この構築に至ったのです。

 しかし勝てません、悪ウーラオスと黒バドレックスには絶対にラティアスが出せません

 私の力量不足もあるんでしょうが、例えばブラッキーは黒バドレックスには強くてウーラオスインファイトを受けられません。というか黒バドレックスに一回でもくろのいななきを発動されたらブラッキーでも受けられません

 そして意外とカイオーガを使う人が少なくて、ほとんど黒バドレックスとザシアンばっかり、たまにムゲンダイナがいるかな程度です。カイオーガ意識で使おうと思ってたブラッキーは全然刺さりませんでした(こればかりはマッチング運もあるのかもしれませんが)。

 使用率の多いゴリランダーはほぼ毎回出てくるのでヌオーも投げれません。

 

 そして主軸であるザシアン。対策されまくり。

 たまに出てくるホウオウやルギア、日食ネクロズマにはもちろん通りが悪く、そしてヌオーやドヒドイデに受けられ、ランドロス地震でやられ、鬼火や電磁波を入れられ、とにかく活躍できません。カプ・レヒレやサンダーにも受けられてしまいますし。

 

 そんなこんなで苦戦が続き、スーパーボール級での停滞が続きました。

 

8/1 ランクバトル開始 モンスターボール級到達

8/2 スーパーボール級到達

8/3~8/8 スーパーボール級で迷走

 

 こんな感じでした。

 どうやっても抜け出せない! 勝率5割はとれるし、勝ちはするんだけど、連勝ができない

 ランクバトルの性質上、ランクアップするためにはただ勝ち星を増やせばいいというわけではなく、連勝することが何より大切なんです。

 同じ勝ち2回でも、連勝した勝ち2回のほうがランクは上がりやすく、1回勝って1回負けてまた1回勝って、というような感じではなかなかランクは上がらないんです。

 

 だからPTの作り直しを決意しました。

 

 幸い、ウルガモスは非常に良い働きをしてくれます。

 ザシアンに強いのはもちろん、HB特化にすればウーラオスの暗黒強打も受けられますし、光の壁を張って蝶の舞を積めば黒バドレックスも脅威ではありません。眠るによる回復も地味にグッド。もしかしたらザシアンより選出率高いかもしれない。

 

 ザシアンの技は優秀だけど、対策されまくっててきょじゅうざんもじゃれつくも全然当たらない。

 しかも勝ち確の場面でじゃれつくを外すとテンションダダ下がりなので、これでは色んな人が安心して使えるとは言えない!

 

 

 実践を繰り返すうち、色々な課題が見つかりました。

 

①レジエレキは壁貼り役だけに徹するべき。ワイルドボルトが役に立った場面がなかったし、1回も打たなかった。

 

ラティアス全然出せない問題。そもそも環境にマッチしていない感がある。スカーフウーラオスや黒バドレックスには一方的にやられます。サイコショックの通りもそんなによくないし、マジカルフレイムは特攻ダウンが優秀だけど火力不足。

 

③ザシアン対策されすぎ問題。きょじゅうざん、意外と通りよくなかった。じゃれつくは命中不安でここぞというときに外す残念な技。使っててよかったと思うのは、相手がゼクロムだった時ぐらい。レシラムには勝てません。

 

④これは私の力量不足もあるのだけど、ブラッキーがうまく使えなかった。まずカイオーガ使いが意外とあまりマッチングしなかったのと、黒バドレックスは確かに受けられるけど耐久わるだくみ型には出せない。また、すでに黒バドレックスが黒のいななきを発動してCが上昇していると、それだけでもうブラッキーは受けられない。あと、ウーラオスインファイトで死ぬ。カプ・レヒレにも出せない。というか最も反省すべき点は、カイオーガや黒バドレックス受けには非常に優秀なものの、それ以外の相手にはそんなに強くない。せいぜいあくびやバークアウトで相手を流すぐらい。私にはブラッキーをうまく使うことができなかった。少しでもかわいいポケモンを入れたいと思って採用したんだけど、結果は残念だった。

 

⑤ヌオーはザシアン相手に本当によく戦ってくれるけど、ザシアン使いはヌオーが一番嫌いなことはよく知ってる。おかげでゴリランダーをよく誘だけでなく、不意に飛んでくるサブウェポンの草技でもすぐに死ぬ。黒バドレックスからリーフストームが飛んできたときは泣きそうになった。ゴツゴツメット、たべのこし、両方のパターンで試したけど、やはり特殊アタッカーには勝てない。何なら地震を蓄えるに変更して潜りなおしたけど、そういうときに限って地震が欲しい場面ばかり遭遇して、なんとももどかしい気分を味わった。

 

 

 ここまでの試行錯誤に至ったとき、対戦回数はすでに50回を超えていました

 

 今までのダイマありルールだったら、だいたい10戦前後でマスターボール級に到達できたのだけれど、今シーズンのルールでは50戦やってもスーパーボール級から抜け出せない

 

 自分ってそんなに弱かったっけ?

 

 ダイマックスが使えないとこんなに苦戦するもんだっけ?

 

 こんなポケモンバトル、楽しいか!?

 

 と自問自答を繰り返していました。

 

 

 

 それでも諦めない。諦めきれない。

 

 私のことを応援してくれている人が一人でもいるからこの活動を続けられるし、ここまでやってきた。

 

 今までやってきたことが無駄じゃないって思いたい。

 

 

 

 負けを繰り返していくち、何が悪かったのか、どういう行動や選出がいけなかったのかというのがだんだん見えてきます。

 

 そうやってポケモンは強くなるものですし、机上論だけでいきなり強くなったりはできません。

 

 これが実践です。

 

 

 

 まずPTを組んでみて、育成してみて、そして実践する。負けが続くことだってあるけど、進歩もある。負けた原因が見えてくる。何が悪かったのかが分かるようになる。

 

 そうやって技構成や道具を変えてみる。ポケモンだって変えてみる。

 

 試行錯誤してみたあと、変更した構築で勝った時は格別の気持ちよさがある。これでよかったんだと思える、成功体験を獲得できる。

 

 そこまでたどり着くと、もう一度「ポケモンって楽しい!」と思えるようになる。

 

 

 

 次回、小コラム集 完結?

 

 

 

ここまでのご閲読ありがとうございました

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