【不定期更新】#20-PT構築の完成【小コラム集】
この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。
というわけでこんなPTになりました。
今から改めて紹介します。
前回からの変更点は太赤字で記載しています。
【レジエレキ】
努力値:HBベース
持ち物:ひかりのねんど
技構成:リフレクター、ひかりのかべ、でんじは、だいばくはつ
反省点:ワイルドボルトは壁貼り後からの退場技として優秀なのですが、打ちたい相手がいなかった。そもそもレジエレキを見せたらみんな地面タイプに交換してくる。どうせ打てない電気技ならなくてもいいし、退場技は大爆発さえあれば十分。あくまでレジエレキは起点作成という役割があるので、相手ポケモンを妨害できれば十分。というわけで電磁波を採用。壁を張っても確定急所で無視してくるウーラオスに電磁波がよく刺さった。カプ・レヒレを相手にするとワイルドボルトが欲しいなと思う場面もあったけど、そもそもレジエレキに対してカプ・レヒレを出してくる相手はいなかった。
【ラティアス】
努力値:HSベース
持ち物:アッキの実
技構成:10まんボルト、れいとうビーム、めいそう、じこさいせい
反省点:サイコショックもマジカルフレイムも打ちたい相手がいない。そもそも悪ウーラオスと黒バドレックスが多すぎて出せない。ザシアンにはタイプ相性で不利だし、こだわりメガネカイオーガの冷凍ビームが受けきれない。というわけでいっそもう基本選出から外した。雨蛙さんごめんね^p^
じゃあどうしたかというと、ポリゴン2のようにクッションのような役割で使ってた。つまり、まずザシアンやウルガモスなどのアタッカーを通して、それらが苦手とする相手、あるいはラティアス自身が得意とする相手に、後から投げていった。
叩き落とすを覚えているゴリランダーには勝てないものの、ランドロスには非常によく刺さり、冷凍ビームで全てのランドロスを倒して行けたのは気持ちよかった。ザシアンが苦手なスカーフランドロスの地震を透かせる役割は優秀だった。またザシアンを受けてくるサンダーにも瞑想・自己再生・冷凍ビームを繰り返せば勝てる。
ラティアスとしてのアイデンティティは少し薄れてしまった気もするけど、実は10万ボルト、冷凍ビーム、瞑想、自己再生の4つ全てを覚えられるポケモンはミュウツー、ルギア、ラティアス、ラティオスしかいない。伝説級ポケモン枠をザシアンに使うとすると、耐久値がラティオスより優れているラティアスこそこの技構成にふさわしいと自負している。今の環境にはこの技構成がとてもしっくり来た。調整を重ねて本当に良かったと思う。
注意点として、フェアリー・悪・ゴーストタイプには勝てないこと。とんぼがえりを打つような相手は注意が必要なので、初手スカーフランドロスには気を付けること。
やどりぎのタネを使うナットレイにはアッキの実+自己再生で回復が間に合うが、どくどくを使う相手にも気を付けよう。
10万ボルトや冷凍ビームの通りが良い飛行タイプには積極的に出せばよい。ちなみにザシアンが苦手なヒードランも受けられるぞ。
【ザシアン】
努力値:ASベース
持ち物:くちたけん
技構成:インファイト、ワイルドボルト、でんこうせっか、つるぎのまい
反省点:きょじゅうざんもじゃれつくもいらんかったんや!!
マジで打ちたい相手がいない。しいて言えば、相手が残りゴリランダーしかいなく、こちらがきょじゅうざんを打てれば勝てるという場面。そんな場面1度しかなかった。
対策されまくってて、主に水タイプのポケモンや鋼タイプのポケモンによく受けだしされる。だったらもうタイプ一致技なんて捨ててしまえ。インファイトとワイルドボルトでええんや!!!
おかげさまで、つるぎのまい1回+インファorワイボで、ザシアンを受けに来た相手ポケモンのほぼ全てを倒すことができた。カプ・レヒレやドヒドイデなどにはワイルドボルトを、ヒードランやナットレイなどにはインファイトを打ってた。もうホウオウとかルギアとかも怖くないです。特にこの技2つは命中率も100%なので、じゃれつく外しにおびえることもない。
ザシアンを受けられると思って繰り出してきた相手ポケモンを一撃で葬り去る。使っていて気持ちがいいポケモン。
「でもそれじゃ、きょじゅうざんやじゃれつくで倒せてたポケモンが倒せなくなったんじゃないの?」とお思いの方。ご安心なされ。
そもそも剣の舞を1回積めればたいていのポケモンは勝てるし、逆に今まできょじゅうざんやじゃれつくの通りがよかったポケモンはザシアンに対して出してこないので大丈夫でした。
まさかタイプ一致のメインウェポンを両方切ってるザシアンがいるとはだれも思うまい。
ちなみにタスキカウンターしてくる初手ウーラオス、ルカリオ、エースバーンなどは、まず最初に電光石火を打ち、カウンターダメージを最小限にし、その次にインファイトを打って倒しましょう。
【ウルガモス】
努力値:HBベース
持ち物:カゴのみ
反省点:変更なし、文句なしの性能。当PTの過労死枠No.1。MVP。選出率最多どころかほぼ100%。壁展開からの蝶の舞が強すぎる。相手がステルスロックを使ってきても、死に出しからの展開が可能。1回舞って眠るをすれば降参される試合が多数あった。特にゴリランダーとウーラオスは手も足も出させない。水ウーラオスには少し注意が必要だが、水流連打してる間にいつの間にかやけどになっているので、返しのターンでギガドレインを打って撃破。相手が水タイプでも蝶の舞と眠るのおかげで無理やり受けだすことができた。ちなみにバンギラスには勝てません。
【ランドロス(霊獣)】
努力値:HADベース
持ち物:たつじんのおび
反省点:ブラッキーからの変更枠。そもそも、構築する段階で鋼タイプが苦手ということが分かりウルガモスを追加したのだけど、ウルガモスをもってしてもヒードランは泥仕合となる。今作のヒードランはどくどくがないので大きな事故にはならないが、ヒードランは特性「もらいび」によって炎タイプを無効化できるので、サブウェポンがギガドレインだけだと試合が長引いてしまう。相手のマグマストームがもし急所に当たると地味に痛い。
それを踏まえた上で、上記4体に足りないタイプ補完として「飛行・ノーマル・悪・草タイプ」を持つポケモンの中から、ヒードランに強いポケモンを選ぶとなると、飛行・地面タイプのランドロス(霊獣)が効果的ではないかと考えた。
PT診断によると地面タイプが苦手ということなので、ランドロスが地面タイプを無効化できる。また地面タイプは炎・電気タイプに抜群がとれるので、ヒードランや浮いていない電気タイプには強い。
何より今回の採用ポイントの目玉は物理技と特殊技の両採用。つまり両刀型。
たつじんのおびを持たせれば、カバルドンやヌオー、ラグラージなどの厄介な受けポケモンを、オボンの実を発動させずにじしん+くさむすびで確実に倒せる。ちなみに性格は勇敢。基本的にはカバルドンやラグラージ、レジエレキといった起点作成が相手にいたら先発で出す。そうでない場合でランドロスが刺さっている場合は、壁が張られているうちなら後出しで対応できる。だから素早さはいらないと感じて、草結びの火力を上げるために勇敢とした。
そしてもう一つの目玉ポイントはぶんまわす。たつじんのおびを持たせれば努力値をHに極振りしたバドレックス(黒馬)でも確定1発で倒せる強さがある。この技は黒バドレックスピンポイントである。そして実際刺さった。こちらのランドロスは壁込みでC特化のアストラルビットを3発以上耐えられる調整にしてあるので、後出しからのぶん回すで十分対応できる。もし誰かが倒されて黒のいななきによってCが1段階上がっていたとしても、壁込みなら2発は耐えられるので、死に出しからのぶん回すで対応できる。採用率の低い技なので今のところ誰も警戒しない。黒バドレックスを使う相手には100%選出し、ランドロスのぶん回すが決まった対戦は100%勝てた。選出率No.2である。
こちらのPTには悪タイプがおらず、しかも伝説枠がザシアンなので、相手は黒バドレックスを絶対に選出する。相手は無警戒なので、まさかランドロスに倒されるとは思わない。ざまぁ^^^^^
【パルシェン】
努力値:CSベース
持ち物:いのちのたま
技構成:つららばり、ロックブラスト、からをやぶる、ハイドロポンプ
反省点:ヌオーからの変更枠。地面技が欲しいときに、ヌオーの地震だけではやはり火力不足だった。だから役割を分担し、地震を打つ係はランドロスに譲った。パルシェンは、ラティアスが出せない場合に相手の飛行タイプや炎タイプを駆逐していくために採用した。
本来ならきあいのタスキなどを持たせて殻を破るのが一般的だが、パルシェンってば地味に物理防御が高いので、壁を張っていればどんな物理攻撃でも1発はだいたい耐えるし、特殊技も弱点でなければ耐える。そしてこの壁展開からの積み構築に組み込むにあたって、パルシェンは非常に相性が良い。パルシェンもまた、最強の積み技「殻を破る」を覚えるからである。
パルシェンは痒いところに手が届く助っ人要因とした。というのも、たいていのポケモンはレジエレキ・ウルガモス・ザシアンorランドロスで倒せるからだ。
ただしマルチスケイルを持つ竜舞カイリューや、なぜか今シーズンでよく見かけるガブリアスには、上記3体ではなかなかに苦戦する。つまるところ、ドラゴンタイプに対する有効打がない。耐久が高いラティアスも、さすがに弱点となるドラゴンタイプ相手には繰り出せない。
また、地面技が等倍となる炎タイプや、浮いている炎タイプもやや分が悪い。ランドロスのストーンエッジは命中不安が付きまとうからだ。岩石封じにしてもよかったのだけど、そうすると今度は火力が足りない。というかぶっちゃけ、ランドロスで岩技を打ちたい場面があまりなかったので、岩技を切ってとんぼがえりでもよかったかもしれない。
パルシェンの真価を発揮するのはやはり炎タイプを相手にしたときだ。最近はヌオーだけでなく威嚇ウィンディや威嚇ガオガエンでザシアンを受けようとしている人も多い。特にビビったのは、ハイパーボール級でマルヤクデがザシアンを受けに来たことだ。採用率は低いが炎タイプで受けに来るのも一定数いるので、そういった相手にハイドロポンプやロックブラストが刺さりまくった。
今シーズンはそこそこ氷タイプの通りがよいので、ラティアス1体に氷技の役割を押し付けるのは損な気がするし、タイプ一致で効果力の氷技を命中不安なく打てるポケモンがほしかった、というのもパルシェンの採用理由の一つ。
あとはミミッキュやタスキ持ちにも有効なのが良い点。連続技なので化けの皮やタスキを気にせず攻撃できるからね。
そして実は1回殻を破ればザシアンにも強い(ハイドロポンプが当たればの話)。
8/1 ランクバトル開始 モンスターボール級到達
8/2 スーパーボール級到達
8/3~8/8 スーパーボール級で迷走
8/9 上記構築にたどり着く。ハイパーボール級到達
8/10 連勝でマスターボール級へ
(毎日のプレイ時間は1時間程度。ビギナー級からマスターボール級までにかかった総プレイ時間は約10時間ほどだが、構築を変更してからマスターボール級へはたった6戦で達成し、うち負けたのは1回だけ)
このように試行錯誤を繰り返し、ようやく到達です。
ポケモンを剣盾から始めた人たちにとって、この記事が少しでも励みになればいいなと思います。
最後に、新PTでの選出パターンを紹介します。
A.基本選出
伝説級ポケモンを入れてるからといって、PTに必ず伝説級ポケモンを入れないといけないという固定観念は排除しました。
ザシアンの使用率が全ポケモン中2位ということは、ザシアンの対策率も非常に高いということ。そんな環境下で、無理にザシアンを入れる必要なんてありませんよね。
レジエレキは、余裕がある対面であれば電磁波から打ちます。余裕がなければ、壁を展開したあと大爆発で退場。余裕がない相手とは、例えばウーラオスやゴリランダーですね。
その後は基本的にウルガモスで蝶の舞を展開。ただしウルガモスの苦手な相手がきたり、あるいは相手の場にランドロスの技のどれかで弱点が突けるポケモン、すなわちザシアン、黒バドレックス、カバルドンやラグラージ、ヌオーなどがいる場合はランドロスから展開。
B.相手が受け回し系のPTだった場合
特定のポケモンをガッチガチに対策することを「メタを張る」とか単に「メタ」と呼びます。相手がサイクル構築(受けまわし、受けループと言われ、特に耐久性能の高いポケモンが多い場合)やザシアンメタだった場合はこの選出です。
普通、ザシアンメタ相手にザシアンなんて選出しないんだけど、うちのザシアンはザシアンメタをメタるザシアンなので、逆にカモとなる。ワイルドボルトとインファイトを両方採用しているザシアンは今の環境では少ないので、ザシアン大活躍である。
相手がザシアンメタかどうかわからない場合は、「相手のPT、電気技と格闘技の通りが良いな」と感じたら出してください。
またこの選出はメタモンにも強い。相手のメタモンにザシアンをコピーされてもランドロスを後出しすれば余裕で勝てる。なぜならランドロスはワイルドボルトが効かず、インファイトも半減だからである。ザシアン対策をとってる相手にはとことん強いのである。
C.相手の伝説級がドラゴンタイプだった場合、あるいはカイリューかガブリアスがいる場合
レジエレキ・パルシェン・ウルガモスorランドロス(好みで選択)
残念なことにうちのザシアンは正攻法で勝てる相手に勝てない。つまり本来ならザシアンは有利であるはずのドラゴンタイプに手も足も出ないのだ。そこで登場するのがパルシェンである。
ウルガモスかランドロスかはお好みで使ってください。パルシェンとの相性補完に優れているので、どちらかは必ず刺さるはずです。
D.①ランドロスで勝てない地面タイプがいる場合 ②浮いている炎タイプがいる場合 ③威嚇を使う炎タイプがいる場合 ④電気・氷が刺さり、鋼タイプが少ない相手
上の条件のうち2つ以上を満たし、かつ、ランドロスとウルガモスの両方とも通りが悪いと思ったときはこのパターン。よっぽど少ないので、上記4パターンに限定させてもらいます。
ちなみに1度だけこの選出をしたことがありました。
E.愛しのポケモンを使いたくなった時
レジエレキ・ラティアス・あとお好み
愛じゃよ、愛!!!
ここまでのご閲読、本当にありがとうございました
PT構築編、完
小コラム集の当初の目的はこれで終了だけど、この小コラム集はもちっとだけ続くんじゃよ。