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ナナホシのポケモン構築メモ

【不定期更新】#14-構築編②基本の三種構築【小コラム集】

この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。

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#13-構築編①PTの軸と勝ち筋← ■ →#15-構築編③選出パターンと補完

  前回の記事で、PT構築の軸となるポケモン2体を選びました。ラティアスとザシアンですね。

 今回は、残り4体を考える上で、ポケモン構築についての具体的な話をさせていただきます。

 

 おおよそ強者や上級者と呼ばれる方は、ポケモン1体1体の性能より、ポケモン6体をまんべんなく観察します。1体単位で考えるのではなく、1構築(6体)単位で戦略を考えます。ただ強そうなポケモンを6体寄せ集めただけでは、ランクバトルを勝ち抜くのは難しいです。

 そして、強者の皆さんに共通して言える構築の組み方というのが、大きく3種類存在します。

 この3種類はそれぞれじゃんけんのような3すくみの関係にあり、ある構築は別のある構築に強いが、もう一方のある構築には弱いという特徴をそれぞれが持っています。

 強者の方々はこの組み方に忠実で、トップランカーはこの3種類をそれぞれ複合させて組み合わせていきます。

 その3種の組み方を紹介しましょう。

 

①対面構築

 種族値が高い、あるいは技の威力が高いなど「個」の圧倒的強さを主軸にする構築です。一体一体がそれぞれ強力なパワーを持ち、1対1の対面において非常に優秀な性能を持つポケモンで固めます。交代はせず、積み技も特になく、目の前のポケモンをひたすら倒していきます。

 選出が非常に重要です。どんなにパワーのあるポケモンを使っても、タイプ相性で不利をとるとどうにもかないません。基本的な勝ち筋としては、初手で相手1体を倒し、相手の2体目で自分の1体目が倒されるものの、自分の2体目で相手のポケモンを倒すという流れの連続が重要です。しかし初手でタイプ不利なポケモンと対面すると、そこから立て直すのは難しいです。

 ドラパルトドリュウズなど、素早さも火力も高水準かつそこそこの耐久力を持つポケモンが挙げられます。

 積み構築に強く(相手が積むより早く行動できるため)サイクル構築に弱い(不利な相手に受けられるのが苦手なため)という特徴があります。

 

②積み構築

 積み技を使って全抜きを狙うポケモンを主軸にする構築です。今回でいうとラティアスザシアンがこれに当たります。積み技を使うポケモンは無防備になりやすいです。基本的な勝ち筋としては、初手で壁を張ったり状態異常で妨害したりなど起点作りの役割を持つポケモンを置き、自分に有利な場を整えたあと、後続のポケモンが積み技を使って能力を高め、相手を倒していくという流れになります。

 自分にとって有利な場を展開したあと、相手ポケモンに有利となるポケモンを置き、積み技を使う……これが成功できれば、たった1体で相手のポケモン3体を全抜き(3タテという)できるポテンシャルを持ちます。

 対面構築と違い基本選出パターンがある程度固定できるので、選出はそこまで重要ではありません。

 ギャラドスりゅうのまい)やパルシェン(からをやぶる)、ウルガモスちょうのまい)などを持つポケモンが積み構築のアタッカーに使われます。

 サイクル構築に強く(不利な相手でも積めればゴリ押しできるため)対面構築に弱い(こっちが積むより相手の動きが早いため)という特徴があります。

 

③サイクル構築

 耐久力の高いポケモンを主軸に置く構築です。相手の出すポケモンに有利なポケモンへとひたすら交換していく、サイクルを回していくような流れの勝ち筋からそう呼ばれます。

 交代が非常に重要で、相手のポケモンに後出ししても十分に受けられ、かつ回復することができ、相手の戦意を喪失させるような戦い方を得意とします。回復技だけでなく、固定ダメージをジワジワ与えていく技を繰り返し使っていくため、こちらは火力を必要とせず、ただ相手の有利なポケモンを後出しすることで勝ちを狙いにいきます。

 対戦時間が長くなるというのがネックですが、その反面、初手で不利な相手と対峙しても挽回しやすく、相手の動きに合わせて柔軟に動ける洞察力が必要になってきます。

 単に耐久が高いというだけでなく、ボルトチェンジやとんぼがえりを使って有利に立ち回る戦い方対面操作)もサイクル構築と呼べなくもないです。

 ドヒドイデナットレイを軸としたドヒドナットと呼ばれるサイクル構築が有名です。

 対面構築に強く(後出しでも十分有利に立ち回れるため)積み構築に弱い(火力も素早さもないので積み技を積まれやすいため)という特徴があります。

 

 

 今回の記事では、ラティアスザシアンを軸とした積み構築を組んでいくつもりです。

 積み構築の特徴は上記に書いた通りです。今はまだ2体しか組んでいないため、まずは積み技を有利に展開していくための起点作り要員が必要となってきますね。

 

 起点作り要員は多数存在しますが、今回は「安定して積める」ということをコンセプトとし、流し性能を高めるよりも耐久性能を高めることに重点を置きたいと思います。つまりカバルドンラグラージ等よりも、レジエレキやオーロンゲ等の壁貼り要員を採用したいわけですね。

 今回は「最速で壁を張れる」「退場できる技がある」ことが特徴のレジエレキを採用したいと思います。

 

 これでようやくコンセプトというか、構築らしい構築が組めてきたのではないかと思います。

 構築種類は積み構築

 コンセプトは「安定して積める

  積みアタッカーの主軸はラティアスザシアン

 壁貼り要員はレジエレキ

 軸となる基本選出はレジエレキラティアスザシアン

 とします!

 

 ざっと技や道具、努力値や性格なども考えました。

 

◆レジエレキ 陽気BSベース ひかりのねんど

 リフレクター、ひかりのかべワイルドボルト、だいばくはつ

 

ラティアス 臆病HSベース アッキのみ

 マジカルフレイム、サイコショック、めいそう、じこさいせい

 

◆ザシアン 陽気ASベース くちたけん

 きょじゅうざん、インファイト、じゃれつく、つるぎのまい

 

 この3体を主軸にはしますが、考察や対戦を重ねていくうちに、もしかしたら今後変更することがあるかもしれません。今はひとまずこれで考えます。

 

 残り3体はどうするかというと、やはりタイプ相性を補完していく形で埋めていきます。

 そこから先の話は、次の記事で解説しましょう。

 

 

ここまでのご閲読ありがとうございました

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