【不定期更新】#18-構築編⑥持たせる道具や技を決める【小コラム集】
この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。
お待たせしました、いよいよ最後の詰めです。PT構築は決まったので、あとは持たせる道具や技を決めれば完成です。
確か「レジエレキ、ラティアス、ザシアン、ウルガモス、ブラッキー、ヌオー」という構築でしたよね。
あまり難しい所作は必要とせず、初心者の方でも動かしやすく、それでいてポケモンバトルが楽しいと思ってもらえるようなコンセプトで構築したいと思います。よろしくお願いします。
ちなみに「道具や技をどうやって決めればいいか分からない」という方へは、まずやはり「そのポケモンに何をさせたいが」を明確にする必要があります。
が、それでも分からないという方は、ポケモンバトルデータベースを参考にして、使用率の高い持ち物や技を採用し、一度それを実践で使ってみてください。そうすれば、そのポケモンにどういうことができ、何が得意で何が苦手なのかが見えてくるかもしれません。
【レジエレキ】
努力値:HBベース
持ち物:ひかりのねんど
技構成:リフレクター、ひかりのかべ、ワイルドボルト、だいばくはつ
役割:初手に出して、相手のポケモンに有利な壁を展開。HBベースなのは、こだわりハチマキ持ちゴリランダーにグラススライダーで一発退場とならないようにするため。両壁を展開できれば、後続ポケモンは全て耐久が2倍になるという流れが理想。
【ラティアス】
努力値:HSベース
持ち物:アッキの実
技構成:サイコショック、マジカルフレイム、めいそう、じこさいせい
役割:壁展開でサポートしたあと、主に特殊アタッカーに対して繰り出すが、一応アッキの実を持たせているので物理アタッカー相手にも出せる。壁が続いているうちに瞑想を積んで、相手のポケモンを機能停止に追い込む。
【ザシアン】
努力値:ASベース
持ち物:くちたけん
技構成:きょじゅうざん、じゃれつく、でんこうせっか、つるぎのまい
役割:壁展開からの全抜きを狙う。壁があるうちにつるぎのまいを積んで、あとはきょじゅうざんかじゃれつくを打てばイージーウィンとなる。そううまくいく場面もないかもしれないが、決まれば一瞬で勝利が得られるので、使っていて気持ちがいいポケモン。
【ウルガモス】
努力値:HBベース
持ち物:カゴのみ
役割:ザシアンが苦手な相手、特に鋼タイプに出して繰り出して攻めていく。あまりにも相手のザシアンが優れている場合、ザシアンを選出せずウルガモスを積みエースとする場合もある。回復技がなく耐久値もそこまで高くないが、壁展開と眠るをうまく使って蝶の舞を積めるだけ積みたい。ゴリランダーのグラススライダーを4分の1に抑えられるのも優秀。特性は「ほのおのからだ」とし、相手の物理ポケモンを受けてやけどにさせよう。
【ブラッキー】
努力値:HDベース
持ち物:ばんのうがさ
役割:こちらの育成論を参考にさせていただきます。ここまでの4体でキツいスカーフカイオーガやバドレックス(黒馬)をまとめて相手にできるポケモン。相手の特殊アタッカーに繰り出し、バークアウトによる妨害や月の光による回復で相手の特殊アタッカーを機能停止に追い込む。特性は「シンクロ」を採用。
【ヌオー】
努力値:HBベース
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:じしん、ねっとう、どくどく、じこさいせい
役割:炎・電気・地面タイプに繰り出していく。また特性「てんねん」により相手の積みアタッカーを無効化できる。ザシアンがいたら積極的に選出する。耐久ポケモンにはどくどくで対応したい。持ち物は「たべのこし」と迷ったが、どちらかと言えば物理を相手にする場合が多いのでゴツメにした。なお、ヒードランあるいはヒートロトムがいた場合、ほぼ必ず選出しなければ勝てない。
【選出パターン】
A.基本選出
レジエレキ、ラティアス、ザシアン
迷ったらこれ。ラティアスを特殊アタッカー、ザシアンを物理アタッカーとする。
最初にレジエレキで壁展開を作ってから、後続のラティアス・ザシアンで積み技を展開。3タテを狙いに行きます。
B.相手の伝説枠がカイオーガかバドレックス
カイオーガもバドレックスも、もし初手で出されると簡単に崩されてしまいます。どちらが初手に来ても対応できるよう、ブラッキーを初手に置き、あくびやバークアウトなどで妨害しつつ反撃のチャンスを狙います。もし相手を眠らせることに成功したら、裏の積みエースで突破しましょう。
@1の枠ですが、相手のポケモンに通りが良さそうな方を選んでください。例えば草や虫、鋼タイプなどが多ければウルガモスを選ぶと良いでしょう。
C.相手の伝説枠がザシアン、または相手のPTにメタモンがいる
レジエレキ、ヌオー、ウルガモス
初心者が陥りやすい罠として、伝説級ポケモンが採用可能だと「何が何でも伝説級ポケモンを選出したい」という気持ちになってしまうことです。そんな固定観念は捨ててください。この構築はザシアンを採用していますが、別に必ずしもザシアンを選出しなければいけないということはありません。大丈夫です。
ヌオーとウルガモスはどちらもザシアンに強く出せるので、ザシアン受けとして非常に優秀です。
また相手にメタモンがいた場合、ほとんどの確率でスカーフで、ほとんどの確率でこちらのザシアンを意識しています。特性でAが1段階上昇したザシアンをメタモンがコピーすると、さらに特性でAが上昇してA2段階+スカーフザシアンの誕生となり、こちらのザシアンはほぼ必ず負けます。そんなメタモンにもヌオーやウルガモスは優秀です。
繰り返しになりますが、このPTのコンセプトは「初心者の方でも動かしやすく、それでいてポケモンバトルが楽しいと思ってもらえる」ことです。
壁展開からの積みエースという戦い方は、使っていて本当に楽しく、ハマればかなり強いので、オススメです。
ぜひ、このPTを皆さんに使ってもらい、マスターボール級への昇格を目指してほしいと思います。
しかしレンタルパーティとして公開するのはこのPTではありません。
実は私、8月1日からずっとこのPTを試運転しておりまして、今月8月10日には無事にマスターボール級へ昇格することができました。その時の順位は16064位です。
しかしその時に使っていたPTはこちらになります。
……そうです、PTを試運転しているうち、色々と対策しないといけないことが発生しまくり、勝率が伸び悩んでいました。
だから技構成やメンバーを変更したのです。
そのいきさつや、今後のPTの動かし方については、次回の記事で解説します!
ちなみに私は最初に考えたメンバーからここに至るまで勝率5割前後でしたが、このメンツに変えてから一気にハイパーボール級を連勝で駆け抜けることができました。
ブラッキーやヌオーよりも、直感的に動かしやすい場面が多く、余計な読みあいを必要としないので、初心者の方でも更に動かしやすい構築になったかと思います。
この小コラム集も、いよいよエンディングが近くなってまいりました。
最後まで見てくださる読者がいれば幸いです。
ここまでのご閲読ありがとうございました