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【不定期更新】#09-育成編⑤努力値とは【小コラム集】

この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。

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#08-育成編④個体値を手っ取り早く最大にする方法← ■ →#10-育成編⑥性格とステータス

 努力値とは? ポケモンの育成におけるもっとも重要な要素かもしれません。重要ゆえ、対戦に複雑に絡んできており、そのシステムを理解するのに大変苦労します。 

 ですからまず、この記事では、努力値そのものについての解説にとどめています。

 実際の振り方(努力値の活用の仕方)は#12の記事で紹介します

 

 努力値と経験値はよく似ています。

 経験値って何? と聞かれると「ポケモンを倒したときにもらえ、レベル上げに必要なもの」と答えます。

 努力値とは「ポケモンを倒したときにもらえ、能力値を更に上げるために必要なもの」と言えます。ポケモンを倒せば倒すほど能力値が上昇するという意味で「努力値」という名前がつけられました。

 

 以前の記事で「3値」について軽く触れました。種族値個体値努力値のことですね。この呼び名は実はファンが勝手につけた名称で、公式用語ではないんです。

 ですが、努力値という名称だけは、公式用語が存在します。ゲーム内ではこれを「きそポイント」と呼んでいます。タウリンブロムヘキシンなどのアイテムを使うときに、目にしたことがあると思います。

 

 努力値=きそポイント ですが当記事はこれからも「努力値」という名称を使っていきますね。

 

 ポケモンバトルで相手ポケモンを倒すと、野生、トレーナー問わず経験値を取得します。経験値を取得したと同時に、隠しステータスである努力値というポイントも取得します

 努力値は、経験値を取得した時に得られます。例えばランクバトルなどのオンライン対戦では、相手ポケモンを倒しても経験値はもらえませんよね。だからこの場合は努力値も得られません。

 

 努力値は、HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの各能力にそれぞれ存在しています。それぞれ別々に加算されていき、この隠しステータス(内部数値)が溜まると、本来のステータス実数値にも加算され、能力値が上昇します。

 

 この隠しステータスは、ゲーム内では確認することができません。なので、自分で加算された回数をメモしていくか、インターネット上にある努力値計算ツールを使って確認する必要があります。

 

 

努力値とステータスの関係

 

 努力値が4溜まるごとに、ステータス実数値は1増えます。

 努力値1~3では、ステータスに何ら影響を与えません。

 また、努力値を5~7振ったとしても、ステータス実数値の上昇は1のみです。

 

 努力値+4 = ステータス実数値+1 これが基本です。

 

 こうなる理由は、努力値を4で割った数がステータスに加算されるという仕様だからです。なお、端数は切り捨てられるので、4で割り切れる数だけ与えないと、端数分が無駄になります。

 ただしこの加算方法は、ポケモンのレベルやステータスによって多少変化します。例えばヌケニンは、HPにどれだけ努力値を振ってもHPは増加せず1のままです。詳しい説明はここでは割愛しますが、とりあえず一般的なレベル50のポケモンであることを想定して解説していきます。

 

 

 溜められる努力値には上限があり、6つのステータス全てを合わせて510です。

 また、各能力ごとに上げられる努力値の最大は252です。

 ですから、努力値を最大限振ったときに最もステータスが上昇する組み合わせは「252 , 252 , 4」となります。なお左の振り方だと510 - 252 - 252 - 4 = 2となり、努力値が2だけ余ってしまいますが、努力値は2だけ振ってもステータスに加算されないのでこれで大丈夫です。

 例えばエースバーンでしたら、攻撃に252、素早さに252、あとはお好みでどこかのステータスに4振るというのが一般的ですね。

 こういった努力値を振り分けする行為のことを、ポケモン界隈では「努力値調整」と呼んでいます。単に「調整」と言うときもあります。また努力値を252いっぱいまで振り切ることを「極振り」と言います。公式用語ではありません。

 

 余談ですが、ポケモンのステータスはアルファベットによる略称で表されることが多いです。これも公式用語ではないですが、色々なサイトでよく見かけますし、Twitter上でも定番の呼び名なので、この機会に覚えましょう。

 

 HP = H

 こうげき = A

 ぼうぎょ = B

 とくこう = C

 とくぼう = D

 すばやさ = S

 

 例えば「攻撃に252、素早さに252、残り4をHPに振る」という努力値調整をしたとしましょう。

 これを略称で表すと「H4 A252 S252」と書きます。

 また、極振りであることを一目で示すため、アルファベット大文字で記載することもあります。

 上の例でいうと「hAS」または「ASh」、「AS振り」あるいは「ASベース」と表記されます。

 

 

 略語関連の話で言えば、前回の記事の最後を思い出してください。

 個体値が最大であることを、アルファベット1文字で「V」と表すんでしたよね。

「HPの個体値が最大」なら「HV」と、「こうげきの個体値が最大」なら「AV」と表したりもします。「HP、こうげき、ぼうぎょの個体値が最大」なら「HABV」といった感じですね。

 しかしポケモン対戦勢では、全ての個体値が最大なんてことは当たり前、常識です。

 ですから「全ての個体値が最大」であることを「6V」と表記します。

 また、例えばエースバーンは攻撃が非常に優れていますが特殊攻撃はそれほど強くないので、特殊攻撃だけはVじゃなくてもいい……そういう方もいます。そういった場合は「5V」と表記することもあるでしょう。

 

 これらの略語を理解できると、他の方が書かれている攻略サイトや考察ブログの理解がとても深まります。また、投稿に文字数制限のあるTwitterでは、とくによく使われる略称です。ぜひ覚えてください。

 この略語をパッと使えるようになれば、ポケモンの会話も更に盛り上がると思います。

 

 さて話を戻しますが……

 ではこの努力値ポケモンを倒すと経験値と一緒に手に入るということですが、具体的にどうやって稼いでいくのでしょう。また、ポケモンを倒す以外に努力値を与える方法はないのでしょうか。

 それはもう少しあとの記事で解説していきます。しばらくお待ちくださいね。

 

 努力値について、この記事の説明で分からないことがあれば、いつでもナナホシまでご連絡ください!

 

 

 

 

ここまでのご閲読ありがとうございました

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