ナナホシと、教えてフリージオ!

ナナホシのポケモン構築メモ

【不定期更新】#05-育成編①タイプバランス【小コラム集】

この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。

 

<注意1>

この小コラム集は「ポケモン剣盾からポケモンバトルを始めた人」向けに紹介されており、超初心者向けの記事となっています。それ以前にすでにポケモンを始めている中級者~上級者の方々には適さない表現を含んでいる可能性があります。ご容赦ください。

 

<注意2>

※今後の小コラム集では、PT構築のかなめとなるポケモンを「ラティアス」に絞って解説しています。その他のポケモンについても知りたいという方がいましたら、個別に対応しますのでツイッターで気軽に話しかけてみてください。

目次はこちら

#04-推しポケモンを決めよう← ■ →#06-育成編②種族値とは

 さて、皆さんの推しポケモン、PTのかなめとなるポケモンは1匹選びましたか?

 

 今回の記事からは、ポケモンのPT6匹を決める方法を、順を追って解説していきますが、ここで皆さんにお断りがあります。

 

 ポケモンのPTを決めるのに、決め方だの、決める順番だの、そういう固定観念は存在しません。究極を言えば、PTなんて自分の好きなように決めればいいんです。正解なんて存在しません。

 

 この小コラム集では、PT構築の仕方が全くわからない! という方たちのために「こういう構築の仕方もあるよ」という一つの指標を記しているだけにすぎません。そこのところを頭の片隅に置きながら、今後の記事を読んでいただけると幸いです。

 

 

推しポケモンを決める(例:ラティアス

※今日の記事では、ポケモン「タイプ」や「技」に焦点を絞って解説しています。ポケモンに持たせる道具や、その他の要素については割愛しています。ご注意ください。

 

 重ねて補足しておきますが、この記事を執筆するきっかけとなった某ポケモントレーナー様から好きなポケモンを伺った際、ラティアスが好きという話を聞きましたので、私の推しポケモンラティアスとしていきます(某ポケモントレーナー様へ業務連絡です、実はラティアスじゃなくて他のポケモンがよかった! という場合はすぐにナナホシへ連絡ください)

 

 この記事を読んでいるほかの方も、自分なりの推しポケモンを見つけ、そのポケモンに照らし合わせながら記事を読み進めていってください。

 

 

技範囲とは(攻撃技)

 どれだけ多くのポケモン相手に、効果抜群(威力2倍や4倍)や等倍威力でダメージを与えることのできるかという技の組み合わせを言います。

※参考文献:ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(ソード・シールド&ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール)

 

 どういうことかといいますと、ポケモンの覚える攻撃技を二つに絞った場合、相手がどんなポケモンであってもなるべく高威力のダメージを与えられる組み合わせというのが存在します。

 より多くのポケモンに高威力のダメージを与えられることを「技範囲が広い」といいます。

 逆に、少しのポケモンにしかダメージを与えることができないことを「技範囲が狭い」といいます。

 

 例えばこおりタイプとじめんタイプの技を覚えさせると、18あるタイプのうち、実に9タイプもの相手に効果抜群(2倍以上)のダメージを与えることができます。

 こおり・じめんタイプ技の組み合わせは「弱点を突けるタイプが多い組み合わせ」が最も多いと言われており、有名な組み合わせです。これはどれだけ多くの相手に弱点を突くかということを重要視する考え方です。

 しかしこのタイプの組み合わせは、逆に7タイプもの相手に効果今一つ(半減)となるので、過信は禁物です。有利不利がハッキリしている組み合わせと言えるでしょう。

 

 

 また、弱点を突けるわけではないけれど、多くのポケモンに等倍威力(つまり倍増も半減もしない、タイプ相性の補正がない威力)という技範囲の組み合わせもあります。これは弱点を突くというより、半減されないことを重要視する考え方です。

 例えばゴーストタイプとフェアリータイプの技を覚えさせると、弱点は5タイプしか突けませんが、この両タイプを半減にできるポケモンカエンジシ(剣盾では未解禁)しかいませんほぼすべてのポケモンに等倍威力でダメージを与えるので、非常に優秀な組み合わせです。ミミッキュというポケモンがいかに優れているかがよく分かりますね

 

 

 肝心のラティアスの技範囲ですが、ドラゴンタイプやエスパータイプはもちろん、炎、飛行、水、電気、草、氷、格闘タイプの技を覚えることができ、非常に技範囲の広いポケモンであると言えます。

 

 

 ちなみにもう一つ重要なことを言いますと、そのポケモンのタイプと同じタイプの技の威力は、通常の威力x1.5倍のダメージを与えることができます。これをタイプ一致技と言います

 ラティアスであればドラゴン・エスパータイプですね。

 例えばサイコキネシスは通常の威力が90なんですけど、ラティアスが使うとタイプ一致技ということになり、威力90x1.5=威力135の技になるということです。強いですよね!

 ですから、よほどの理由がない限り、タイプ一致技を覚えさせるというのがセオリーとなります。

 

 

補助技とは(変化技)

 ポケモンが使う技は3種類あります。それは物理攻撃技特殊攻撃技、そして変化技です。

 変化技は補助技とも言い、その名の通り「直接ダメージを与える技ではないが、攻撃技の効果を高めたり、自身を強化したりなど、補助の役目を果たす技」のことです。

 とても種類が多く、それぞれを個々に解説するとあまりに時間がかかりすぎるので、ここでは割愛しています。すでに様々な攻略サイトが解説済みですので、そちらをご参考ください。

 

 大別すると以下の通りです

 

・体力回復技(自己再生や宿木の種など)

・場を変化させる技(天候、フィールド、ルーム)

・メンタル技(アンコール、挑発など)

・能力変化技(剣の舞や鉄壁など)

・状態異常技(鬼火や電磁波など)

・その他、分類不能技(のろい など)

 

 ポケモンの勝利条件は、相手のポケモンのHPを全てゼロにすることに尽きるので、攻撃技は当然重要になっていきます。しかし、攻撃技一辺倒で勝利を重ね続けられるほどポケモン勝負は甘くありませんむしろ攻撃技を使う回数よりも補助技を使う回数のほうが多く様々な絡め手を加えて補助や妨害をしながら、最終的に攻撃技を通していくという戦い方のほうがスタンダードです。対戦の局面を大きく左右する、重要な要素と言えます。

 

 ラティアスが覚える有用な補助技は、癒しの願い、追い風、電磁波、トリック、身代わり、バトンタッチ、リフレクター、光の壁、自己再生、瞑想などです。

 

 以前の記事で「そのポケモンに何をさせたいかを考える」みたいなことを書いたと思いますが、それを考える上で欠かせないのが補助技です。

 例えば追い風や癒しの願い、バトンタッチ等を使って後続をサポートするか、電磁波やトリックで相手を妨害しまくるか、瞑想や自己再生で堅い守りに徹するか、など、覚える補助技の多さはポケモンの役割の多さを示しています。だから、ラティアスを使うと決めたら、ラティアスをどう使いたいか、何をさせたいかをよく考える必要があります。

 

 

技は4つに絞る

 どんなに豊富でたくさんの技を覚えるポケモンでも、対戦に使える技はわずか4つしかありません。その4つに絞るのが難しい。

 覚える技が少ないポケモンはまだいいんですが、ラティアスのように技範囲が広く、補助技も豊富となると、どんな技を覚えさせて戦ってみようか!? と考えるのは大変難しいと思います。

 

 だから、とりあえず強そうな技を覚えさせればいいです(小並感)。

 

 ……。

 

 いやこれは、決していい加減に言っているわけではありません、本当にその通りなんです

 というのも、ポケモンというゲームはチーム戦です。ラティアス1体で勝たなければいけないわけではなく、残り2体のポケモンもフル活用しなければいけません。

 だから、最初にどんな技を覚えさせたとしても、PT内の他のポケモンの役割次第で、あとからラティアスの技を変更させないといけないなんてことはいくらでもあります。それでいいんです。

 まずは1体目を決め、その後2体目、3体目と決めていくうち、最初はラティアスにあの技を覚えさせていたけど、やっぱりこっちの技の方がいいか? という疑問や改善点が見えてくるはずです。それを考察しながらPTを構築していくのが、ポケモンの楽しさの一つとも言えます

 まずは悩まず、強そうだと思える技を覚えさせてください。

 

 

 

 ですが、技範囲だけはしっかり決めてください。技範囲は本当に重要です。

 

 覚える技が4つしかないのに、全部の技をドラゴンタイプで固めたら意味がありません。フェアリータイプに絶対勝てませんからね。

 

 そこで重要な考え方となるのが「メインウェポン・サブウェポン」という考え方です。例えばラティアスですが、エスパータイプとドラゴンタイプの技だけで完結させてしまうと、あまり技範囲が広くないので、多くのポケモンに対応するのが難しくなります。

 ですから、タイプ一致技のうち一つをメインウェポン、そしてその技を半減させるポケモンに有利な技をサブウェポンとして用意しておくのが最善です。

 ラティアスの場合は本当にお好みでいいと思いますが、ドラゴン技に頼ってしまうとあまり弱点が突けない上にフェアリータイプに無効化されてしまうので、今回はエスパータイプをメインウェポンとしましょうか。

 じゃあサブウェポンをどうしよう……という疑問を解決してくれる、素晴らしいツールがあるので紹介します。

 

タイプバランスチェッカーの活用方法

yakkun.com

 技範囲を決める上で欠かせないツールの一つが、このタイプバランスチェッカーポケモン徹底攻略)です。これは手持ちのポケモンのタイプや、そのポケモンが覚える技のタイプを診断し、苦手なタイプやポケモンを探してくれる診断ツールです。

 あくまで目安であって、過信は禁物ですが、初心者の方々が初めてPTを組むというのなら絶対に参考にしたほうがいいツールです。ぜひ活用してください。

 

<活用例>

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まずはラティアスにとっての有利不利を把握するため、とりあえずタイプ一致技を入れてみましょう。すると下部にこんな画面がでてきます。

 

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まず「一貫性」という聞きなれない言葉がありますが、それはかっこ書きにも書いてある通り、そのタイプの技を半減できるポケモンがいないという意味です。この言葉もよく使うので、ぼちぼち覚えていってください。ですが、今はとりあえず気にしなくていいです。

 

 この診断結果を見るに、鋼や炎、毒、電気、水、岩タイプの技やポケモンを入れると良い、と書いてます。

 

 続いてもうちょっと下部のほう、「攻撃を与えるときの相性」を見てみてください。

 

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 この表が、いわゆるラティアスの技範囲ということになります。

 格闘や毒、ドラゴンタイプには有利ですが、たったの3タイプにしか弱点を突けず、しかも鋼タイプにはエスパー技もドラゴン技も半減されてしまいます。

 

 であれば、エスパータイプの技をメインウェポンとし、鋼タイプへ弱点を突ける炎タイプの技を採用してみるのはどうでしょうか?

 するとこうなります。

 

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 〇の数が増え、鋼タイプにも有利になりました。さらに、虫や草、氷タイプにも弱点を突けるようになりました。技範囲が広がったようですね!

 他の技を試してみてもいいです。自分好みの技範囲が決まったら、それがメインウェポンとサブウェポンということになります。

 攻撃技は3つでも4つでもいいですが、ラティアスはせっかく優秀な補助技を持っていることですし、残り二つは補助技にしてみましょう!

 じゃあ何の補助技を採用するか、ということになりますね。

 


強い人の型を参考にする

 上記のように、タイプバランスチェッカーなどを使って、自分で好きな組み合わせを考える。これはポケモンの楽しさの一つではあるんですが、そもそも対戦のことが全然分からないんだから、どんな組み合わせがいいかなんて分からないよ! という方もいると思います。

 特に補助技は様々な使い方があり多種多様です。

 人生なにごとも、どの分野でも、独学には限界があります。ですから、自分の師となる、強いポケモントレーナーを参考にするといいです。

 強い人が使っているポケモンというのは、当然オンライン対戦で上位の成績を収めているという実績や根拠があり、その人が教えるとおりに使えばだいたい強い戦い方ができると思います。だから、手っ取り早く強い構築を組むのにうってつけです。

 

 例えばYoutubeで「ラティアス」と検索してきた中で、私がオススメしたい型を紹介します。

 

www.youtube.com

 

  このバンビーさんという実況者は、ポケモン界隈ではかなり有名な実況者で、PT構築の強さ、安定行動の強さ、相手の動きの読み方、など、プレイングがとても強く、実際成績も上位にいます。今回はこの型を参考に「サイコショック、マジカルフレイム、瞑想、自己再生」とし、攻めも受けも可能な万能型ラティアスを中心にPTを組んでいきましょう。

 

 

 さて、ようやく1体目のポケモンが決まりましたが、まだ技しか決まっていませんね。今後このラティアスをどのように育てるか、また、他の5体はどのようにしていくかは、これからの記事でゆっくり解説していきたいと思います。

 

ここまでのご閲読ありがとうございました

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