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ナナホシのポケモン構築メモ

【不定期更新】#11-育成編⑦個体値厳選【小コラム集】

この記事は、ポケモン対戦初心者のための小コラム集「脱初心者、ランクバトルへ」の連載企画です。

目次はこちら

#10-育成編⑥性格とステータス← ■ →#12-育成編⑧努力値の振り方

  当記事のメインポケモンであるラティアス個体値については、厳選なんて面倒だからLv100にして王冠で個体値MAXにしてくれ

 今回紹介する個体値厳選は「孵化による個体値遺伝」をメインとします。

 

 個体値って? という方は過去の記事をご覧ください。

 

 簡単におさらいすると、ポケモンは同じ種類のポケモンでも微妙な個体差がある。例えばヒバニーというポケモンを2体産ませたとしても、それぞれステータスが全く同じということはない。この微妙な個体差を生み出す内部データのことを「個体値」という

 個体値0~31の32段階存在し、個体値が最大(31)だとLv100になったときにステータス実数値+31が加算される。個体値がゼロと最大とではステータス実数値に雲泥の差があり、ポケモンバトルにおいて重要な要素の一つ。

 個体値王冠というアイテムを使って後から最大にすることはできるが、いかんせんLv100にしないといけないわ、王冠というアイテムがそう簡単に入手できるものではないわで、これが意外と大変。

 だから、王冠はできれば準伝説ポケモン(タマゴを産ませられず、かつ通常のゲームプレイで1体しか入手できない貴重なポケモンラティアスなど)に使いたいタマゴを産ませられるポケモンは、個体値をなんとか遺伝させながら、王冠を使わずに高個体値ポケモンを生み出したい。

 

 そういった意図で「個体値厳選」は行われる。

 

 今回の目標は「5V(全ステータスのうち5つの個体値がMAX)のポケモンを孵化によって生み出す」こと。これを厳選環境という。

 

これがあれば言うことなし

6Vメタモン

 

厳選環境に必須のアイテム

あかいいと個体値遺伝に必須)

かわらずのいし性格遺伝に必須)

 

厳選環境が整うまでに、あれば便利なもの

パワー系アイテム(必要に応じてパワーウェイト、パワーリスト、パワーベルト、パワーレンズ、パワーバンド、パワーアンクル)

・なるべく個体値MAXの箇所が多いメタモン

・厳選したい性格を持つ、特性「シンクロ」を持つポケモン

 

厳選に直接影響はしないが、あれば時間効率アップ

まるいおまもり(タマゴが見つかりやすくなる)

・特性「ほのおのからだ」を持つポケモン1体(孵化に必要な歩数が半減される)

 

ゲーム内で個体値を確認する方法

ジャッジ機能の開放(ストーリークリア後、バトルタワーにてランク4へ昇格し、バトルタワーの受付左側にいる女性に話しかける)

 

順番に解説していきます。

なお、今回はボールの遺伝、及びレベル技の遺伝までは考慮していません。オシャボを遺伝させたい方法を知りたい方は各自でググッてください。

 

 

 

これがあれば言うことなし:6Vメタモン

 個体値の遺伝方法については次の項目で解説します。

 メタモンは、タマゴを産ませられるポケモンであれば全てのポケモンと交配可能です。

 通常は、産ませたいポケモン1体につき、♂、♀それぞれ1個体ずつ用意しなければいけませんが、メタモンが1体いれば♂、♀どちらかだけ用意すればいいのです。

 しかもメタモンは、性別不明のポケモンとも交配することができます(パッチラドンなど一部の化石ポケモンや、ベイビィポケモン、準伝説ポケモン等を除く)。

 6Vメタモンを入手することができれば、それはもう厳選環境の完成と言っても差し支えないでしょう。

 twitterで「メタモン 6V」とか検索すれば、交換してくれる人や、6Vメタモンが出現するレイドに誘ってもらえるかもしれませんね。

 ですが普通に考えて入手難易度高すぎなので、正攻法とは言えませんね!

 

厳選環境に必須のアイテム

 ポケモン剣盾では、5番道路とワイルドエリアにそれぞれ「預かり屋」という人がいます。この人に♂♀それぞれ1体ずつポケモンを預けると、♀となるポケモンタマゴを産ませることができます。預けるポケモンメタモンなら、もう1体の性別は何でもいいです。メタモン以外のポケモンが産まれます。

 

あかいいと

 親2体のステータス(HABCDS:計6つ)のうち、両親どちらかのHABCDSの個体値から5つを遺伝するアイテム。

 親のうちどちらかに持たせれば効果は発揮します。

 ステータスは6つ存在するが、遺伝するのは5つのみ。残り1つは0~31のランダムとなります。

 両親どちらかの6つのステータスがV(最大)なら、産まれてくるポケモンが5V以上になる可能性は十分にあります。

 以下に例を示すと……

 

 エースバーン♂:H28 A31 B31 C0 D16 S15(2V:個体値最大が2か所)

 エースバーン♀:H31 A1 B7 C24 D31 S31(3V:個体値最大が3か所)

 こういう個体値ポケモンがいたとしよう。この2体のポケモンのどちらか1体にあかいいとを持たせた場合

 ①H28かH31のどちらかがランダムで遺伝

 ②A31かAのどちらかがランダムで遺伝

 ③B31かB7のどちらかがランダムで遺伝

 ④C0かC24のどちらかがランダムで遺伝

 ⑤D16かD31のどちらかがランダムで遺伝

 ⑥S15かS31のどちらかがランダムで遺伝

 という①~⑥の遺伝枠のうち、この中から更にランダムで5つが決定され、最終的な遺伝内容が決定します。

 この時【①のH31②のA31③のB31⑤のD31⑥のS31】の5つが運よく遺伝されたとしたら、産まれてくるポケモンはHABDSがVとして遺伝され、理想個体の誕生となるのです。

 しかし、2Vの親と3Vの親からいきなり5Vを作るのはさすがに分が悪すぎる。そもそも、そんなにすぐ2V、3Vの親なんて用意できない。だから1V(どこかの個体値1か所が最大)のポケモンをまずは探し、1V同士をあかいいとを使って遺伝させ、Vの箇所を増やし、そうやって最低でも3V同士の親が用意できると良い。

 これを繰り返したのち、最終的に5Vのポケモンを産ませることが可能となる。

 じゃあどうやって個体値最大のポケモンを用意するのか、というのは後述で。

 

 

かわらずのいし

 持たせたポケモンの性格を遺伝するアイテム。遺伝確率100%。性格は25種類あり、狙った性格を出すためには1/25の確率にチャレンジしないといけないが、そんなギャンブルにチャレンジしなくとも簡単に性格固定ができる。

 ただし気を付けたいのは「遺伝させたい目的の性格を持つ親」を用意しなければいけない

 性格「いじっぱり」の個体を用意するためには、両親のどちらかが「いじっぱり」でなければいけない。

 だからやはり、厳選環境を整える第一歩として、自分の欲しい性格のポケモンを一度は自分で捕獲する必要がある。

 

 性格の厳選内容は前々回の記事でちらっと話したが、野生ポケモンであれば特性「シンクロ」を持つポケモンを先頭に置くことで性格厳選が可能となる。例えば性格「ずぶとい」のアーマーガアを育成したいと思ったら、まず「ずぶとい」性格を持つ特性「シンクロ」持ちを用意しなければいけない。そしてそのポケモンを先頭に置き、野生ポケモンであるココガラが出るところへ行き、捕獲する。この方法で厳選できる確率は50%なので、何度か捕獲してみるといいだろう。

 

 親となるポケモンを捕まえれば、あとは性格を遺伝していくだけ。

 

 一方は個体値を、一方は性格を遺伝することで、個体値と性格がともに理想の理想個体が産まれる。

 つまり孵化厳選の基本は「両親それぞれにあかいいとかわらずのいしを持たせる」ことから始まるわけだ。

 そしてそのための準備として個体値が最大の箇所がなるべく多いポケモン「産ませたい性格を持つポケモンの2体を用意する必要がある。

 これらが用意できて初めて「厳選環境が整う」と言えるだろう。

 

 

 

厳選環境が整うまでに、あれば便利なもの

 厳選環境が整えば下記の準備は必要なくなるが、厳選環境が整うまでは時間がかかるし、様々な準備が必要だ。その準備に必要な時間を省略してくれる、あれば便利なものというのがある。

 

パワー系アイテム

 パワー系アイテムとは、パワーウェイト、パワーリスト、パワーベルト、パワーレンズ、パワーバンド、パワーアンクルの6つのアイテムだ。

 

 以前、努力値とは? という記事を紹介した時は、その概念だけ紹介し、どうやれば努力値を得られるのか、についての具体的な言及は避けた。詳細は後日執筆予定の記事で紹介するつもりだったが、このアイテムを紹介するためには、どうやって努力値が入手できるのかを簡単に話さなければいけない。

 その方法とは①戦闘で野生ポケモンやトレーナーに勝って経験値を入手する ②タウリンブロムヘキシンなどのアイテムを使って入手する ③ポケジョブを使って入手する の3つ。

 その3つのうち①に関係しているアイテムが、このパワー系アイテムだ。

 これら6つのアイテムは、それぞれ6つのステータスに対応しており、パワーウェイトはHPの……パワーリストはこうげきの……となっている。

 このアイテムは「持たせると、戦闘によって努力値を獲得した時、持たせたアイテムに対応したステータスに努力値が追加算される」という役目を持つ。この効果については、くどいようだが後日執筆予定の記事で紹介するつもりだ

 

 これら6つのパワー系アイテムには、もう一つの隠れた役割がある。それは「持たせたアイテムに対応したステータスの個体値が必ず遺伝される」ということだ。

 

 どういうことかと言うと例えば、【エースバーン♂:H28 A31 B31 C0 D16 S15】にパワーリストを持たせて孵化させたとき、産まれてくるポケモンは必ず「こうげきの個体値を遺伝する」。この例で言えば、親となるエースバーンのAが31なので、産まれてくるポケモンのこうげき個体値は絶対に最大(31)になるということだ。

 あかいいとが6か所のうち5か所をランダムで遺伝するアイテムなのに対し、パワー系アイテムは1か所限定だがその場所を固定して100%遺伝することができるというアイテムなのだ。

 

 1か所しか固定できないので万能なアイテムではないが、必ずこのステータスは最大がいい! というときに持たせると、孵化厳選が少し捗るかもしれない。

 

 

なるべく個体値MAXの箇所が多いメタモン

 上記アイテムを使って高個体値ポケモンを作るのは、確実だが時間と手間がかかる。そこで、育成環境で必須とも言われるのがメタモンだ。なるべく4V以上のメタモンを2匹以上用意したい。これら2匹は、2匹とも同じ個所がVだと5Vや6Vが産まれる確率は下がるので、それぞれV箇所が重ならないものを用意できればいい。

 

 実は4V以上のメタモンなら、確実に入手できる方法はある。それはマックスレイドバトルだ

 

 メタモンレイドが出現する場所はストーンズ原野ワークアウトの海だ。「メタモン レイド 厳選」とかで検索すればすぐに詳しい場所は出てくると思う。ここで、通常レイドではなく太い柱(レアレイド)を狙おう。すると、最低4Vのメタモンが出現する。そこで捕獲し、またレアレイドを狙う……これを繰り返すと、最低2回も捕獲すれば違う箇所が4Vのメタモンが手に入るだろう。運が良ければ5V、6Vも手に入る。厳選環境がグッと楽になるので、ここの捕獲は妥協してはいけない。

 

 

厳選したい性格を持つ、特性「シンクロ」を持つポケモン

 いくらメタモンを手に入れても、目的の性格を持つポケモンでなければ意味はない。だから基本的には、欲しい性格は野生ポケモンで厳選する。そこで役に立つのがシンクロだ。

 前回の記事で少し説明したが、野生ポケモンから性格を厳選する方法は「厳選したい性格を持つ特性シンクロポケモンを先頭に置く」こと。すると、そのポケモンと同じ性格のポケモン50%の確率で出現する。確実に出るわけではないが、25種類の性格を無作為に捕獲しまくるより、50%の確率でお目当ての性格のポケモンが出るのだから、これはかなり高い確率。ただし当然、シンクロを持つポケモンがお目当ての性格でなければ意味はない……ので、まずはケーシィやラルトスなどを乱獲し、たくさんの性格をそろえておきましょう。

 

厳選の時間効率アップ

(記事が長くなってきたので簡潔に説明します)

 

まるいおまもり

 育て屋にポケモンを2匹預け、それが♂と♀、もしくはどちらかの親がメタモンであれば、タマゴが見つかります。この「預けてからタマゴが見つかるまでの時間」を短縮できるのが、このアイテムです。タマゴが見つかりやすくなるのです。

 ストーリークリア後、キルクスタウンのホテルにいる「モリモト」というトレーナーと戦い、勝利するともらえます。ダブルバトルでLv65前後のポケモンを使うので気を付けましょう。

 

特性「ほのおのからだ」を持つポケモン1体

 タマゴにはそれぞれ「孵化に必要な歩数」というのが設定されており、これはポケモンの種類によって異なります。例えばギャラドスのタマゴ(つまりコイキング)は1280歩で孵化するのに対し、ラプラスのタマゴは10240歩も歩かないと孵化しません。10倍以上の時間がかかるわけですね。

 この「孵化歩数」を半分にまで短縮してくれるのがほのおのからだです。この 特性を持つポケモンを手持ちに1体入れておくと、残り手持ちポケモンのタマゴの孵化歩数が半減します。

 単純に、全ての孵化作業時間が半分に短縮されますので、効率アップには欠かせません。ぜひ用意しておいてください。

 

 

ジャッジ機能で個体値確認

 ストーリークリア後、バトルタワーにてランク4へ昇格し、バトルタワーの受付左側にいる女性に話しかけると解放される機能です。

 ゲーム内で個体値の性格な数字を確認することはできませんが、この機能を使うことで個体値のおおまかな目安が分かります。

 といっても、ごく一部の例外を除き、ほとんどの場合において、個体値はV,つまり最大値であるというのがポケモンバトルの大前提です。ですから、個体値が最大かどうかさえ分かればいいのです。

 ジャッジ解放後にボックス画面を開き、個体値を確認したいポケモンのところで+ボタンを押します。

 

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 するとこんな画面が出てきますね。

 とりあえずまずは「さいこう = 個体値31(最大値)」と覚えていただければいいでしょう。上記の例で言えば、トランセルはAのみがV(こうげきの個体値が最大)の1V(個体値最大の箇所が1か所)と言えますね。 

 この画面の意味を、より詳しく知りたい方は「ポケモン 個体値 ジャッジ」などと検索すればすぐ出てくると思います。

 この「さいこう」の箇所を、メタモンとの孵化によって増やしていき、最終的に5V以上となるのが、孵化厳選の理想と言えますね。

 

 

 孵化厳選についてのお話、いかがだったでしょうか。

 かなり長くなってしまいましたし、また、これらを全て実践するのは途方のない時間がかかります。

 しかしこれらの準備は、長いものの、たった1回整えれば、あとはずっと高個体値ポケモンを量産していくことができます。

 最悪、性格はミントというアイテムで変更が可能です。ですから、ここまで長々と書いてきましたが、最低でも「あかいいと」と「4Vメタモン2体以上」を用意することができればいいのです。それだけで孵化厳選環境は整います。あとはどうやって時間を短縮できるかという、効率化の問題なのです。

 ぜひ実践してみてください!

 

 

 

今回、記事が長くなりすぎて何日かに分けて執筆しているのですが、ところどころ敬語と、そうでない箇所とがあり、大変見苦しい記事になったことをお詫びします。

ここまでのご閲読ありがとうございました

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